髪は1ヶ月で約1cm伸びています。しかし、髪の1本1本には寿命があって、平均して2~6年といわれています。成長しては抜けていき、また新たに生えてくる髪の周期を、ヘアサイクル(毛周期)と呼んでいます。
ヘアサイクルは、大きく成長期・退行期・休止期に分かれます。なかでも成長期は女性で平均4~6年と一番長く、今生えている髪の85~95%は成長期の髪※。
からだ同様、髪には、十分な栄養が不可欠です。食生活の状態も髪の成長に影響を与える、といっても過言ではありません。
また、髪はそれぞれにヘアサイクルが異なっているため、一気に抜けることはありません。抜けるタイミングをずらしながら、一定のボリュームを保っています。
※ 男性の髪の成長期は3~5年
退行期になると毛母細胞の活動は落ちてきて、少しずつ髪の成長も止まっていきます。この期間は約2~3週間で、髪は毛母細胞から離れていきます。
その後、完全に成長が止まった休止期では、髪は約3ヶ月かけて徐々に上がりながら抜ける準備をはじめます。それと同時に、毛根では新しい髪をつくるための準備をしています。
何らかの原因でヘアサイクルが乱れ、本来3~6年だった成長期が1年などと短くなってしまった場合、髪は十分に成長しないまま抜けてしまいます。
ヘアサイクルが乱れる原因は、食生活の乱れやストレス、加齢や女性ホルモンの影響などさまざまで、ときには原因が複数にまたがっているケースも考えられます。
「柔らかくて細い抜け毛が増えてきたかも…」
そんなときは、ヘアサイクルが乱れているサインかもしれません。正常なヘアサイクルに整えていきましょう。
ヘアサイクルと聞くと、つい頭皮や髪ばかりにフォーカスしがちですが、毎日の生活スタイルを見直すことも大切です。
ちなみに、過度な飲酒は体内でアルコールを分解するために、多くのエネルギーと栄養を消費します。喫煙は、血行を悪くさせる原因に。これらもヘアサイクルが乱れる要因です。
そこで、ヘアケアをはじめとする外からのケアにプラスオン。髪を成長させるための栄養摂取はもちろん、その栄養を毛根に届けるためスムーズな血流に整えておくなど、体の内側からの意識も大切。
ヘアサイクルを改善するために、生活スタイルを確認してみましょう。